施設紹介
風見鶏の館は、明治42年頃にドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。
レンガの外壁と尖塔の風見鶏は、北野異人館のシンボルとして人々に愛されています。風見鶏はその名の通り、風向きを知る役目をもっていますが、雄鳥は警戒心が強いことから魔除けの意味や、またキリスト教の教勢を発展させる効果があるといわれてきました。
風見鶏の館の入り口にある「Rhenania」は表札替わりで、ドイツ語で「ライン地域」という意味だそうです。当時、生まれ育った故郷であるドイツを想い、施主のトーマス氏はこの家を「ラインラントの館」を意味する名前をつけて、友人やお客様を招き入れました。
この館は昭和58年12月より昭和60年3月にかけて本格的な保存修理を行い、復元できる箇所は可能な限り元の姿に戻しています。
現在は国の重要文化財に指定されています。
建築主ゴットフリート・トーマスについて
風見鶏の館を建てたゴットフリート・トーマス氏は、ライン川沿いにあるドイツ・コブレンツというまちで生まれました。
20歳の時に来日して横浜で貿易の仕事を始めます。
地元が同じであったクリステルさんと結婚し、2人の間に一人娘であるエルゼさんが誕生します。
トーマス氏は来日後、横浜で10年ほど貿易商をしていたそうです。
では、なぜ神戸北野に自邸を立てたのか?
その理由は「ドイツ人の多さ」にあります!神戸の30%ぐらいがドイツ人だったのだとか…
家族ができ、明治維新で整備が遅れていた神戸に移住しました。
フロアガイド
1階
トーマス氏は書斎で、情報機関であるクラブコンコルディアから借りた本を読んでました。
来客にすぐに気付けるように窓から確認していたそうです。
音楽を聞いたりダンスをする居間には、スキップフロアがあります。
ここでは、ソファに座って写真を撮ることができるので、記念に1枚撮って頂きました📸
ぜひみなさんも記念に撮ってみてください!
このシャンデリアは下におろすことができます。
当時は簡易ライトがなかったので手元を明るくするためだとか、オイルランプだったのでオイルを入れるためだとか…
2階
外国の雰囲気を感じ、とても可愛いかったです!
暖炉やおしゃれな椅子があり、トーマス氏の仕事場とされていました。
華やかな壁紙の前で写真を撮るとインスタ映えしそうでした…!
他にも可愛くておしゃれなお部屋がたくさんあります!
どの部屋でも歴史を感じることができ、この館の当時のことにとても興味が湧きました♪
みなさんも歴史を感じに行ってみませんか?
施設詳細
住所 | 〒650-0002 神戸市中央区北野町3-13-3 |
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TEL | 078-242-3223 |
URL | http://www.kobe-kazamidori.com/ |
ジャンル | 伝統的建造物(公開) |
入館料 | 大人 ¥500- 団体(30人以上) ¥400- |
営業時間 | 通年 9:00~18:00 |
定休日 | 6月・2月の第一火曜日(休館日が祝日に当たる場合は翌日) |
備考 | 車椅子OK |