施設の紹介
東天閣(旧ビショップ邸)は1894年(明治27年11月27日)の新築届がある、現存する最古の異人館である。
この住宅の建築主はF・ビショップ(F・Bichoff)職業は1895年の人名録によると「Pillot」として彼の名が出ている。
設計者はイギリス人ガリバの作と言われ、平面的には中廊下式箱形プランである、屋根は寄棟であるが洋小屋組 であり、大屋根がベランダの上に乗り複柱で支えられている。
建物は木造2階建て、寄棟、桟瓦葺、外壁は下見板張り オイルペンキ塗りである。
外観は正面に複柱式ベランダを用い、(当初は開放ベランダであった。)その意匠は、全体に古典的手法にたよっている。
基礎はイギリス積(煉瓦化粧積)で延笠石の上に石造の柱台がのっている。
玄関はベランダより入り、玄関ホールの右手に2階へ通じる階段がある。
南側に主室がとられている、特に東南側の部屋は南に張り出して、ベイ・ウインドをともない、それに快適な空間が構成されている。
室内の意匠はかなり凝った物で、玄関ホール、階段等の腰パネルとして、木彫りの花模様、暖炉、マントルピースには、欅で彫刻したバロック風の額縁を用いた化粧鏡がはめられている。
又、暖炉廻りにはイギリス、ビクトリア朝時代のミントンタイルが 見られる、出入り屏の金具など見はるべき物をもっている。
階段の躍り場の飾り窓の扱いもかなり凝った物で、頭のとがった、尖塔アーチ型枠組みにくっきりとあけられ紫色のガラスを通して 妖しく光がもれ込んでくる。
木の桟を菱形に組み合わせた「組子模様」も鮮やかに幻想的で宗教的なムードが漂う。
最後に異人館に占める煙突の比重は極めて大きく、色々な型のレンガを積み上げて行くのが重要なポイントになる。
当館の煙突は、3本の煙道から成り、どっしりとした風格がある。
エトランゼの生活に暖炉は切り離せない団欒の中心であり、又室内の装飾とも成る。
施設詳細
住所 | 〒650-0002 神戸市中央区山本通3-14-18 |
---|---|
TEL | 078-231-1351 |
URL | https://totenkaku.com/ |
ジャンル | 公開異人館 / 中国料理店 |
営業時間 | ホームページをご確認ください。 |
定休日 | 年中無休(年始は1月2日より、年末の営業日はお問い合わせください) |