「閉塞と空虚-その真ん中でうずくまる-」
ぎゅうぎゅうで行きも詰まるような
身動きの取れない「閉塞感」と
その中にいるのにどこかポッカリと抜け落ちたような「空虚感」。
相反するようなこの2つの感情が
ずっと自分の中にあるような気がしている。
この2つの感覚の間で私はどうするのだろう
どうしているのだろう、と考えたとき
うずくまっている、と思った。
画面の中に全身押し込められた人物の「閉塞」。
髪や衣服に本来ああるはずの色を塗らず
下地に重ねた色を残すことで表現した
抜け落ちた「空虚」。
「閉塞」された人物の一部を切り取ることで生まれる新たな「閉塞」。
2019年から個人的に見つめてきた「閉塞と空虚」。
2020年からは世界中に立ち込めているように感じている。
閉塞感と空虚感
その真ん中で
うずくまる。
開催期間
2022年5月3日(火)~5月15日(日)
11:00-19:00
TON
色えんぴつのアーティスト
兵庫県出身
宝塚造形芸術大学 映像造形学科卒業
色鉛筆で「人」を描く。モデルはいない。表現したいのは人ではなく自分の感情や感覚、思考でありそれを「人」という形で表現している。
大人ではない。こどもでもない。「大人の中にあるこどもの部分」を表現している。
2019年から「閉塞と空虚」をテーマにうずくまる人物を描いている。
作品
「閉塞」と「空虚」をTONさん独自の感覚で表現された作品群です。
「閉塞」した人の一部が切り取られたシリーズや2021年制作の「この先のどこへ」の切り取りシリーズなど様々な世界観の作品を楽しむことができます。
TONさんの作品はアクリル絵の具で描いたものに特殊な加工を施し、色えんぴつで色を重ねて描かれているところが最大の特徴です。
1つの作品に丁寧に何段階もの工程を重ねて作り上げています。
奥深い色彩の重なりが美しく、引き込まれます。
そしてこちらは今回の個展で一番大きなサイズの作品で、かなり迫力があります。
色えんぴつで描かれるためキャンバスではなく板地のパネルを使用されており、
様々な色の木材や砂利などの下地材で盛り上げられた立体感が面白いです。
是非こちら個展へお越しの際は、こだわられた作品の質感や込められた思いを感じてみてください。
Bricolageへお越しの方へのご案内
Bricolageへお越しの方は奥のエレベーターから3階までお上がりください。
※螺旋階段からは3階へ上がれませんので、ご注意ください。
イベント情報
開催期間 | 2022.5.3.tue-5.15.sun |
@ton_soror | |
場所 | Bricolage(ブリコラージュ) |
住所 | 兵庫県神戸市中央区山本通2丁目14-22 プレジデントコート3階 |
TEL | 078-855-2515 |
時間 | 11:00-19:00 |